App Builder でのイベントとアクションを操作する
App Builder では、インタラクティブで応答性の高いアプリケーションを作成するための重要な側面は、イベントとアクションを効果的に使用することです。この機能は、コンポーネントと変数管理、ユーザーインタラクションの統合に不可欠です。
コンポーネントのイベント ハンドラーの理解
App Builder は、変数管理のコンテキストで重要な役割を果たすまざまなコンポーネント イベント ハンドラーを公開しています。主なイベント:
- 選択変更のイベント: Combo コンポーネントで使用されます。
- 行選択変更のイベント: Grid コンポーネントで使用されます。
- クリック イベント: すべてのコンポーネントで使用できるこのイベントは、クリック アクションで変数を設定するコンテキストで使用されます。
Note
このトピックの例では、Northwind WebAPI を使用します。
動的変数の型の調整
App Builder の Grid コンポーネントと Combo コンポーネントでは、選択モードの設定が可能です。興味深いことに、選択した選択モードに基づいて、変数の型が動的に変化します。例えば、シングル選択モードで顧客の配列にバインドされた Combo コンポーネントは、選択したアイテムのイベント コンテキストを通じて Customer オブジェクトを渡します。
イベントの使用
OnClick イベント ハンドラーとデータ コンテキスト
App Builder のすべてのコンポーネントには OnClick イベント ハンドラーが搭載されており、変数のコンテキストで利用できます。繰り返しデータを含むシナリオでは、OnClick -> 変数設定 のアクションを通じて特定のアイテムのデータ コンテキストにアクセスできます。この機能により、ツリー コンポーネントの例で示されているように、ユーザー インタラクションに基づいた変数値を修正できます。
クリック時の例
valueKey
を使用した Combo コンポーネントの処理
Combo コンポーネントの注目すべき点は、valueKey
属性が設定されいるときの動作です。Combo コンポーネントは、SelectionChanged イベント中にプリミティブ値を渡します。たとえば、CustomerID
が valueKey
として設定されている場合、数値が渡されます。また CustomerName
が設定されている場合は、文字列が渡されます。
コンボ値のキー ノート
重要ポイント
- イベント駆動型のインタラクティビティ: 選択変更のイベントやクリックのイベントのような App Builder のイベント ハンドラーにより、アプリケーション内での動的なインタラクションが可能になります。
- 変数管理の統合: これらのイベントは変数管理とシームレスに統合されており、応答性のあるデータ駆動型のアプリケーションが可能になります。
- 動的な変数の型: コンポーネントの選択モードに基づいて変数の型を動的に変更できる機能により、データ処理の柔軟性が向上します。
- OnClick データ コンテキスト へのアクセス: OnClick イベント ハンドラーは、ユーザー インタラクションに基づいて変数を操作するために不可欠なデータ コンテキストへのアクセスを提供します。
- Combo コンポーネントの柔軟性: Combo コンポーネントの
valueKey
機能は、さまざまなデータ型を処理する際の App Builder の柔軟性を示しています。 - ユーザー エクスペリエンスの向上: これらの機能は集合的に、ローコード開発プラットフォームの目標に沿った、よりインタラクティブでユーザーフレンドリーなアプリケーションに貢献します。
その他のリソース
- 変数の管理
- ルート パラメーターを使用したナビゲーション
- コンポーネント プロパティのバインド
- URL パラメーターのバインド
- マスター/詳細の概念
- ステップバイステップのアプリ作成例
- App Builder コンポーネント